健診で医師や看護師に相談すべき重要な健康チェック項目

健診で医師や看護師に相談すべき重要な健康チェック項目

1. 身体測定の結果と成長曲線の確認

健診では、赤ちゃんや子どもの「身長」「体重」「頭囲」などの身体測定を行います。これらの測定値が年齢や月齢に合った成長曲線の範囲内に入っているかどうかは、お子さまの健康状態を知るうえでとても重要です。成長曲線から大きく外れていたり、急激な増減が見られる場合は、何かしらの健康上の問題や発達の遅れが隠れていることもあります。必ず医師や看護師に相談しましょう。

成長曲線とは?

成長曲線は、日本小児科学会などが提供している標準的な身長・体重・頭囲の推移グラフです。同じ月齢・年齢の子どもたちのおおよその平均値や、その幅(パーセンタイル)を見ることができます。

主な身体測定項目と確認ポイント

測定項目 チェックポイント 医師・看護師への相談例
身長 年齢相応に伸びているか
急激な変化はないか
「身長の伸びが少し遅い気がしますが大丈夫ですか?」
体重 増え方や減り方が極端でないか
成長曲線から大きく外れていないか
「最近、体重があまり増えていません。問題ないでしょうか?」
頭囲 他のお子さんと比べて著しく大きい/小さい傾向がないか 「頭囲が平均より小さいですが、心配する必要がありますか?」
ポイント

母子健康手帳には成長曲線を記録するページがありますので、健診後は必ず数値を書き込み、前回までとの違いや気になる点をまとめておくと相談しやすくなります。気になることがあれば遠慮せず、医師や看護師に質問しましょう。

2. 発達の様子や気になる行動

お子さまの成長は一人ひとり違いますが、健診では発達の様子や普段気になる行動について医師や看護師に相談することがとても大切です。「うちの子だけ少し違うかも?」と感じた時、恥ずかしがらずに伝えてみましょう。特に、運動能力や言葉の発達、対人関係、日常生活での動作などは、ご家庭だけでは判断が難しいこともあります。

よく相談されるチェックポイント

項目 具体的なチェック内容
運動発達 歩く・走る・ジャンプするなど年齢相応の動きができているか
言葉の発達 単語や二語文を話せるか、呼びかけに反応するか
対人関係 他のお子さんと関わる様子、集団行動への参加状況
日常生活動作 食事・着替え・トイレなど基本的な生活習慣が身についているか
気になる行動 落ち着きがない、こだわりが強い、極端な好き嫌いなど

気になる点は早めに相談を

「他の子より遅れている気がする」「同じ年齢のお友だちと比べて様子が違う」と思った場合でも、一人で悩まず専門家に話してみてください。日本の健診現場では些細なことでも丁寧に対応してもらえるので、不安や疑問があれば遠慮なく伝えましょう。

相談時のポイント例

  • 具体的な行動や言葉の様子をメモして持参する
  • 家庭で困っていることを率直に伝える
  • 健診以外の日常生活で気になった出来事も相談対象に含める
まとめ:迷った時こそ専門家へ相談を

どんな小さな心配ごとも、健診はお子さまの成長を支える大切な機会です。安心して医師や看護師にお話ししてください。

食事・栄養バランスについて

3. 食事・栄養バランスについて

乳幼児健診の際には、毎日の食事や栄養バランスについても医師や看護師に相談することが大切です。特に、日本の子育て家庭では下記のような悩みがよく見られます。

偏食や食欲の有無

子どもが好き嫌いをして十分に食べない場合や、急に食欲がなくなった時は、成長や発達への影響を心配される保護者が多いです。健診時に下記のような点を伝えましょう。

相談ポイント 具体例
偏食の内容 野菜を全く食べない、肉しか食べないなど
食欲の変化 以前よりご飯を残すようになった、間食ばかり欲しがる
体重・身長の増減 最近あまり体重が増えていない気がする など

アレルギーの心配

日本では卵、乳製品、小麦など主要アレルゲンに対する不安も多く聞かれます。新しい食品を始める時や、湿疹・下痢・嘔吐などの症状があれば必ず医師・看護師に相談しましょう。

主なアレルギー症状例

症状の種類
皮膚症状 じんましん、赤み、湿疹 など
消化器症状 下痢、嘔吐、腹痛 など
呼吸器症状 咳、ぜんそく様の音 など

離乳食の進め方についての悩み

日本では生後5~6か月頃から離乳食を始めますが、「どんな順番で与えたらいい?」「量は足りている?」といった疑問は多いものです。市区町村によって配布される離乳食ガイドもありますが、不安な点やうまく進まない時は積極的に相談しましょう。

よくある離乳食のお悩みと質問例

お悩み・質問内容 相談タイミング例
離乳食を全然食べてくれない 1週間以上続く場合や体重減少時に相談
アレルギー反応が出たかもしれない食品がある すぐに医師へ連絡・受診推奨
どこまで固形物を増やして良いかわからない 月齢ごとの目安や家庭で困った時に相談可能
まとめ(この段落のみ)

日々の食事に関するちょっとした疑問や心配ごとも、健診で気軽に共有しましょう。専門家と一緒にお子さまに合ったペースで進めることができます。

4. 睡眠リズム・生活習慣の確認

健診では、お子さまの睡眠リズムや生活習慣についても医師や看護師に相談することが大切です。夜泣きが多い、寝つきが悪い、決まった時間に起きないなど、日々の生活リズムに関する悩みは、多くの保護者が抱えるものです。日本の家庭でもよく話題になる「夜泣き」や「睡眠不足」は、成長や発達にも影響を与えることがあります。下記のようなポイントを参考に、健診時に気になることをメモしておくと良いでしょう。

相談したい主なチェック項目

項目 具体的な内容
夜泣き どのくらいの頻度で夜泣きをするか、原因として考えられることはあるか
寝つき 寝るまでに時間がかかる、寝室環境や入眠儀式について
睡眠時間 一日の合計睡眠時間、昼寝の有無とその長さ
朝起きる時間・夜寝る時間 毎日同じリズムで過ごせているかどうか
日中の過ごし方 外遊びやお昼寝など、活動内容とバランス

こんな時は相談をおすすめします

  • 毎晩何度も夜泣きをしてしまう
  • 寝つきが悪くてなかなか眠れない
  • 睡眠時間が短くて心配している
  • 朝起きられず、生活リズムが乱れているように感じる

日本でよくある生活リズムのお悩み例

年齢層 よくある悩み
0~1歳 夜泣きが激しい、昼夜逆転している
1~3歳 昼寝が長すぎて夜寝つけない、早起きできない
アドバイスを受けるポイント

健診時には、普段の様子や困っていることを簡単にメモして伝えるとスムーズです。また、ご家庭の生活スタイル(共働き・保育園利用など)についても共有すると、より実践しやすいアドバイスがもらえます。

5. 予防接種・感染症対策の最新情報

定期予防接種の進み具合をチェックしましょう

日本では、子どもの健康を守るために定期的な予防接種が推奨されています。しかし、忙しい日々の中でうっかり接種を忘れてしまったり、スケジュール通りに進んでいるか不安になることも多いですよね。健診の際には、母子健康手帳を持参し、医師や看護師と一緒に予防接種の記録を確認しましょう。

主な定期予防接種の一覧

ワクチン名 推奨接種時期
ヒブ(Hib) 生後2ヶ月〜5歳未満
小児用肺炎球菌 生後2ヶ月〜5歳未満
B型肝炎 生後2ヶ月〜1歳未満
四種混合(DPT-IPV) 生後3ヶ月〜7歳6ヶ月未満
BCG(結核) 生後5ヶ月〜1歳未満
麻しん・風しん(MR) 1歳、年長児(2回目)

もしスケジュールから遅れている場合や不明点がある場合は、その場で相談することで次に受けるべきワクチンや適切なタイミングについて教えてもらえます。

追加で必要なワクチンも確認しましょう

日本では自治体によっては任意接種として推奨されているワクチンもあります。例えば、おたふくかぜやロタウイルス、水痘などです。これらは重症化を防ぐためにも重要ですので、健診時に追加で必要なワクチンについても聞いてみましょう。

任意接種ワクチン例

ワクチン名 対象年齢
おたふくかぜ 1歳以上
ロタウイルス 生後6週〜24週まで
水痘(水ぼうそう) 1歳以上

流行中の感染症について最新情報を確認しよう

季節ごとに流行する感染症も変わります。最近ではインフルエンザやRSウイルス、新型コロナウイルスなどが話題になることが多いです。健診時には、地域で流行している感染症について医師や看護師に尋ねてみましょう。また、家庭内や保育園などで注意すべきポイントや、予防方法についてもアドバイスをもらうことができます。