実際にパパ育休を取得した家族の1ヶ月間のリアル体験記

実際にパパ育休を取得した家族の1ヶ月間のリアル体験記

1. パパ育休取得のきっかけと準備期間

私たち家族がパパ育休を取得しようと決めたのは、第一子が生まれる前のことでした。共働き夫婦として、出産後の生活や育児に不安があり、「できるだけ協力して乗り越えたい」という思いが強かったです。特に、妻の体調や心身のサポート、新しい家族との時間を大切にしたいという気持ちから、パパである私も育休を取ることを決意しました。

なぜ育休を取得しようと思ったのか

日本ではまだ男性の育休取得率が低く、「本当に取れるのかな?」という不安もありました。しかし、子どもと一緒に過ごせる貴重な時間を逃したくないという思いと、夫婦で話し合う中で「お互いに無理なく育児を楽しもう」と前向きな気持ちになれました。

家族内での話し合い

話し合った内容 工夫したポイント
役割分担 お互いの得意・不得意や希望を事前にリストアップ
家計管理 収入減少への備えとして予算見直し・貯蓄計画
サポート体制 両親や友人への協力依頼方法も相談

会社への相談・手続きについて

会社には早めに「育休を取りたい」と伝えることが大切です。私の場合、上司にまず口頭で相談し、その後正式な申請書類を提出しました。初めてのことで戸惑いましたが、社内規定や厚生労働省の情報サイトなども参考にしながら手続きを進めました。

準備期間中に感じたこと・工夫したこと
  • 周囲への理解を得るため、職場メンバーにも事情を説明
  • 業務引き継ぎリストを作成し、スムーズな交代を目指す
  • 必要な書類や申請期限はカレンダーで管理して忘れ防止
  • 育休中の生活イメージを書き出してシミュレーションしてみる

こうした準備のおかげで、不安よりも「これから始まる新しい生活」への期待感が高まりました。

2. 育休スタート:新生活の始まり

パパが家にいる毎日が始まった

パパの育休がスタートした日、家族みんなが少し緊張しつつもワクワクしていました。今まで仕事で忙しかったパパが、毎日家にいるという新しい生活。最初は、「何から手伝えばいいの?」と戸惑うこともありましたが、少しずつ役割分担を決めていきました。

家事・育児の分担表

担当 ママ パパ
授乳・ミルク作り ◎(メイン) ○(補助)
おむつ替え ◎(メイン)
食事の準備 ◎(メイン) ○(補助)
掃除・洗濯 ◎(メイン)
赤ちゃんのお風呂 ○(補助) ◎(メイン)
買い物・外出サポート ◎(メイン)

日常の変化に驚きと発見がいっぱい!

今までママ一人で行っていた家事や育児を、パパと二人で協力してできるようになり、ママも気持ちに余裕が生まれたようです。また、赤ちゃんと過ごす時間が増えたことで、パパ自身も成長を実感。「こんなに泣くんだ」「沐浴って意外と大変!」など、これまで知らなかった発見も多かったです。

慣れないことへのチャレンジエピソード

例えば、おむつ替えでは最初こそ手間取ったものの、「コツを覚えるとすぐにできるようになった!」と嬉しそうなパパ。また、夜中のミルク作りは眠気との戦いでしたが、「夫婦で交代するとお互い少しラクになる」と感じたエピソードも。

家族の日常の一例(タイムスケジュール)
時間帯 主な活動内容
6:00~8:00 起床・授乳・朝食準備(パパが朝食担当)
9:00~11:00 掃除・洗濯・赤ちゃんのお世話(交代制)
12:00~14:00 昼食・お昼寝サポート(ママ休憩タイム)
15:00~17:00 散歩や買い物(家族みんなで外出)
18:00~20:00 夕食準備・お風呂(パパがお風呂担当)
21:00以降 寝かしつけ・ミルク作り(夫婦で協力)

このように、普段は体験できない「ふたり育児」の日々。小さな失敗や新しい発見を通して、家族としての絆もより深まっていきました。

育児と家事のリアルな日々

3. 育児と家事のリアルな日々

パパ育休中の1日のスケジュール例

実際にパパ育休を取得した田中さん一家のある1日を紹介します。夫婦で協力しながら、赤ちゃんのお世話と家事を分担して過ごしています。

時間 内容 担当
6:00 赤ちゃんの授乳・オムツ替え パパ
7:00 朝食準備・洗濯物干し ママ & パパ
9:00 赤ちゃんとお散歩 パパ
10:30 家の掃除・ゴミ出し パパ
12:00 昼食準備・後片付け ママ & パパ
13:00 赤ちゃんのお昼寝サポート・ミルク作り パパ
15:00 買い物・家事サポート パパ & ママ
17:00 お風呂準備・沐浴手伝い パパ & ママ
18:30 夕食準備・食事介助(ママのサポート) パパ & ママ
20:00 寝かしつけ・絵本読み聞かせ パパ & ママ交代で担当
22:00以降〜深夜 夜間授乳・オムツ替え(交代制) パパ & ママ交代で担当

男性ならではの育児体験と感じたこと

オムツ替えは最初ドキドキ。でも慣れてくると達成感!

初めてのオムツ替えは不安でしたが、徐々に手際よくできるようになりました。最初は「うまくできるかな?」と心配でしたが、赤ちゃんが気持ち良さそうな顔をしてくれると嬉しくなります。

ミルク作りも工夫次第で楽になる

哺乳瓶の消毒やミルクの温度調整など、細かい作業が多いですが、回数を重ねるうちに自分なりのコツができてきました。タイマーやアプリを活用して効率アップしています。

寝かしつけは根気強さがカギ

抱っこやゆらゆら、時には背中トントン…。
なかなか寝てくれない時は心が折れそうになりますが、「自分も一緒に深呼吸」と意識することで落ち着いて対応できました。

男性目線で良かったこと&大変だったこと(体験談)
  • 良かった点:
    赤ちゃんとの距離が近くなり、「父親としての実感」が湧いた。夫婦の会話や協力も増えて、絆が深まった。
  • 大変だった点:
    毎日の家事や夜間対応で体力的にきつい時もあった。自分の時間が減ったけど、その分得るものも多かった。

このように、男性ならではの視点から育児や家事に関わることで、新しい発見や成長を感じられる1ヶ月となりました。

4. 夫婦の関係性とメンタルの変化

一緒に過ごす時間が増えたことで生まれた変化

パパ育休を取得したことで、普段は仕事で家にいないパパとママが長い時間を一緒に過ごすようになりました。これまで気づかなかったお互いの価値観や考え方、そして家事や育児に対する向き合い方の違いも見えてきます。

コミュニケーションの大切さ

最初は些細なことで意見がぶつかることもありました。例えば、夜泣き対応の方法や、おむつ替え・授乳タイミングなど、それぞれこだわりや習慣が異なるため、戸惑いやイライラを感じることも。しかし、その都度しっかり話し合うことによって、お互いの気持ちを理解し合えるようになりました。

我が家の役割分担表

家事・育児内容 担当者(主) ポイント
おむつ替え パパ 手際よくなった!
夜間授乳サポート パパ&ママ 交代制で負担軽減
食事準備 ママ 時々パパも挑戦
買い物・お散歩 パパ 外出が良い気分転換に

絆が深まったエピソード

ある日、お互い疲れていたことから小さな言い合いになってしまいました。しかしその後、「自分だけが頑張っている」と感じていた気持ちを素直に伝え合うことができ、大切なのは助け合うことだと再確認。以降は「ありがとう」「ごめんね」を意識して伝えるようになり、心の距離がぐっと近づいたように思います。

夫婦で過ごす時間=家族の絆づくりの時間

一緒に家事や育児を乗り越える中で、今まで以上に相手を思いやる気持ちや信頼感が生まれました。日々の小さなコミュニケーションの積み重ねが、夫婦関係だけでなく、家族全体の雰囲気にも良い影響を与えていると実感しています。

5. 育休明けに感じたこととこれからの働き方・家族のかたち

育休1ヶ月を経て変わった価値観

パパとして初めて育休を経験し、1ヶ月間家族と密に過ごしたことで、自分自身の価値観に大きな変化がありました。それまでは「仕事が最優先」と思っていたのですが、家事や育児を実際に体験することで、家族との時間や子どもの成長を間近で感じることの大切さに気づきました。今まで見逃していた日々の小さな幸せを感じられるようになり、「家族と過ごす時間も自分の人生において大切だ」と実感しました。

育休前後で変わったことリスト

育休前 育休後
仕事中心で帰宅が遅い日が多かった 家事・育児にも積極的に参加するようになった
子どもとの関わりは週末だけだった 毎日の成長や変化を一緒に楽しめるようになった
家事は妻任せだった 分担して協力する意識が芽生えた

仕事復帰後も家庭と両立するために意識したいこと

職場復帰後も、家庭と仕事を両立するためには自分自身だけでなく、パートナーや職場ともコミュニケーションを大切にする必要があります。また、日本独特の「長時間労働」や「残業文化」に流されないよう、自分なりのワークライフバランスを見つけることが重要だと思いました。

両立のために意識したいポイント

  • 定時退社を心がけ、家族との時間を確保する
  • 在宅勤務など柔軟な働き方も積極的に利用する
  • 夫婦で家事・育児の役割分担について定期的に話し合う
  • 無理をしすぎず、助けが必要なときは周囲に頼る

これからの家族の幸せについて考えたこと

この1ヶ月で、「家族みんなが笑顔で過ごせる時間」が何よりも大切だと改めて実感しました。日本ではまだまだパパの育休取得率は低いですが、実際に経験してみると得られるものが本当に多いです。これからも、お互いに支え合いながら「自分たちらしい家族の形」を作っていきたいと思います。